作成: IILL Editorial
最終更新: 2026年7月30日

ホームページ制作会社を最初の画面のデザインだけで比べると、重要な問題 が公開後に残ります。ドメインの所有者、原稿とソースコードの納品、既存 検索URLの移行、問い合わせが正しい担当者へ届くかを確認する必要があります。

良い制作会社は「すべて得意」と言うのではなく、自社が担当すること、 追加費用になること、保証できないことを分けて説明します。

1. 実際の制作サイトを開けるか

サムネイルだけでなく公開中のURLを求めます。フッターの制作クレジット、 公開日、新規制作か一部改修か、現在も運用しているかを確認します。守秘 案件はありますが、すべての事例が検証できない主張だけなら根拠は弱いままです。

質問: 「この案件で直接担当した範囲と、今開ける成果物は何ですか」

2. 自社業種の顧客の疑問を理解しているか

医療サイトには診療分野、医師プロフィール、予約、医療広告確認が必要です。 法律サイトには取扱分野、弁護士プロフィール、相談導線、事例公開への注意 が必要です。税務・労務サイトは制度情報の日付と機密情報の安全な取扱い が重要です。業界テンプレートの色を変えられるかより、最初の打ち合わせで どんな質問をするかを見ます。

専門サービス向け制作病院ホームページ法律事務所ホームページの範囲も比較できます。

3. 見積書の作業単位が具体的か

「企画・デザイン・開発込み」だけでは不十分です。ページ一覧、原稿ページ 数、撮影、モバイル画面、機能、データ移行、修正回数、検索設定、分析 イベント、運用期間を分けて記載してもらいます。

確認: 含まれる作業、除外項目、追加料金の計算単位が明記されているか。

4. 原稿作成と事実確認の責任者がいるか

制作会社は草案を書けますが、経歴、資格、数値、価格、規制対象表現は 依頼者が確認する必要があります。一方で「原稿を全部送ってください」 だけなら、情報設計と説得の流れを誰が担うか不明です。

確認: インタビュー、草案、事実確認、最終承認の担当者は誰か。

5. デザイン方式と修正ルールが見えるか

テンプレート、セミオーダー、フルオーダーは作業量も成果も異なります。 参考サイトの模倣はブランドの差別化を弱めるだけでなく、著作権と運用の 危険も生みます。

確認: モバイル画面を別途確認するか。どの段階を修正できるか。 デザイン元データを受け取れるか。

6. 技術選択の理由を平易に説明できるか

ホスト型ビルダー、WordPress、Astro、個別開発のどれか一つが常に正解 ではありません。更新担当者、公開頻度、予約・決済、多言語、セキュリティ、 予算によって答えは変わります。

質問: 「この技術が私たちの運用に合う理由と、後で変えにくい制約は何ですか」

7. ドメインは依頼者名義か

ドメインはブランドの住所で、メールと検索の基盤です。制作会社の社員 アカウントで登録されると、契約終了後の移行が難しくなります。

確認: 登録者名、支払いアカウント、DNS権限、更新通知の受信者。

8. ソース・コンテンツ・ライセンスの所有範囲があるか

ソースコードを受け取っても、すべての権利を所有するとは限りません。 有料フォント、画像、プラグイン、テンプレートは移転不可または年間料金が 必要な場合があります。

確認: 契約終了時にリポジトリ、デザイン元データ、写真原本、文書、 アカウント、有料ライセンスのどれが引き継がれるか。

9. リニューアル前に既存URLを調査するか

新デザイン公開時に全URLを変えると、既存リンクと検索訪問が404になる 可能性があります。Googleのサイト移行ガイドは、旧URLと新URLの対応、 恒久リダイレクト、canonical、サイトマップの更新を案内しています。

確認: 旧URL一覧、1対1のリダイレクト表、公開後の404とインデックス 確認が見積もりに含まれるか。

10. SEOの具体的な作業一覧があるか

「SEO対応」という表示だけでは範囲が分かりません。タイトルと説明、 canonical、robots、サイトマップ、構造化データ、内部リンク、画像説明、 表示性能、検索ツール設定のどこまで含むか聞きます。

キーワード1位を保証する会社より、技術修正と継続コンテンツをどう分ける か説明する会社の方が信頼できます。

11. 問い合わせとキャンペーンを計測できるか

GA4を設置するだけでは相談導線は分かりません。電話、メッセージ、 フォーム開始、送信完了、広告UTMを別イベントにし、テスト送信がレポート にも現れることを確認します。

確認: イベント名、個人情報を分析へ送らない規則、アカウント所有者、 公開後の検証方法。

12. セキュリティとプライバシーの責任範囲があるか

問い合わせフォームは氏名と連絡先を扱います。医療、法律、税務、労務 相談にはより機密性の高い情報も含まれます。HTTPSだけでなく、データ最小化、 アクセス、保管期間と削除、バックアップ、スパム対策、更新、事故対応を 確認します。

確認: 誰がデータを見られるか、どこに保存され、いつ削除されるか。

13. 公開前QAと承認条件が文書化されているか

「すべてテストします」より、端末、ブラウザー、キーボード、フォーム、 404、リダイレクト、検索メタデータ、性能、分析、通知を含む一覧が有用です。

確認: 致命的な不具合の定義、既知の制限、依頼者の最終承認、公開後の 観察期間。

14. 保守で無料と有料が分かれているか

「無料保守」という言葉だけに頼らないでください。誤字修正、担当者・住所 変更、ページや機能追加、セキュリティ更新、障害対応は作業量が異なります。

確認: 期間、月間作業量、応答時間、緊急基準、ホスティング・有料 ツール費、解約条件。

15. 別の会社へ引き継げるか

良い契約は、継続中だけでなく関係が終わるときにも機能します。

質問: 「契約終了時、ドメイン、ソース、データ、デザイン元データ、 分析・検索アカウント、運用資料をいつ、どの形式で受け取れますか」

100点より先に危険信号を探す

領域 配点 評価を止めるべき信号
課題理解と実案件 20 担当範囲も公開URLも確認できない。
見積もり・日程・承認 20 含まれる作業、除外、追加料金の規則がない。
所有権と引き継ぎ 20 ドメイン所有と契約終了時の納品を避ける。
検索・分析・QA 20 順位を約束するが設定・検証一覧がない。
セキュリティと運用 20 個人情報の保存や保守を誰も担当しない。

点数が高くても、虚偽の実績、無条件の成果保証、所有権移転の拒否がある 会社は再検討してください。

相談前にコピーするチェックリスト

  • 公開中の実績URLと直接担当した範囲
  • 含む・除外するページ、原稿、撮影、機能、移行
  • 素材担当者、最終承認者、工程別日程
  • デザイン方式、モバイル画面、修正、元データ納品
  • 技術選択の理由と自社で更新できる範囲
  • ドメイン、ホスティング、リポジトリ、分析アカウントの所有者
  • 有料フォント、画像、プラグイン、年間更新料
  • URL移行、SEO設定、公開後の検索確認
  • CTA、フォーム、電話、メッセージのコンバージョンテスト
  • 個人情報の収集、保存、削除、セキュリティ更新
  • QA一覧、公開承認、障害対応
  • 保守SLAと契約終了時の引き継ぎ一覧

相談前に制作費ガイド制作期間ガイドで範囲を1枚に 整理すると、会社ごとに異なる営業表現ではなく、同じ質問と条件で比較できます。

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現在の状況と必要な成果を伺い、制作範囲と次のステップを先に整理します。

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